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上條産婦人科医院
(読み方)かみじょう さんふじんか いいん
上條産婦人科医院 正面
廊下の上げ下げ窓
診療室
治療室の天井
- 指定等区分 登録有形文化財
- 登録年月日 令和7年(2025)11月17日
- 種別 建造物
- 所在地 城東一丁目176-2
- 所有者 個人
- 時代区分 大正時代
東外堀に映る大正時代の医院建築
上條産婦人科医院は市街地中心部にあり、松本城の東外堀沿いにあります。この地は、江戸時代には総堀の片側(東側)だけ武家屋敷が立ち並んでいたことから、片端(かたは)町という町名でした。一帯は、明治45年(1912)4月に起きた北深志の大火で被災しましたが、その後の大正~昭和初期に建てられた洋風の医院建築が外堀沿いに多く残っており、全国的に見ても希少な歴史的景観となっています。
上條産婦人科医院は、大正4年(1915)に建築され、増築や改修を経て今日に至ります。
木造2階建て瓦葺きで、間口が5.5間×奥行5間の寄棟造の建物に、間口2.5間×奥行3間が北西に突出してL字型になっています。四方には下屋がつき、玄関前にはポーチがあります。
外観は、西・南・北の三面は洋風になっており、角にはトスカナ式のピラスター(柱型)をつけ、腰壁には石積み風の目地が取られています。また、2階に並ぶ上げ下げ式の縦長窓が特徴的で、窓の上に櫛型の飾り(ペディメント)がつけられています。
建物内部は、大きく分けると正面側(西側)が医院、裏側(東側)が居住の用途になっています。
西側は、玄関、受付、待合室、階段等、医院に必要な部屋が並びます。北西の突出部は、診察室や治療室、分娩室等、診療エリアとしてまとめられています。診療エリアの天井に張られた金属板製のパネル装飾や、大壁の腰タイル貼りなどは、上質な仕上がりで特筆すべきものです。
東側は、居住者が使う内玄関と座敷2間があります。
また、2階は、もともと西側が入院室、東側が座敷と濡れ縁でしたが、昭和後期の改修で、東側も入院室になりました。

