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令和7年5月29日 市長定例記者会見
【資料1 松本市・長野市・山ノ内町合同トップセールスinオーストラリア 長期滞在観光の促進に手応え】
【市長】
私から4件報告いたします。まず、5月22日から4日間、オーストラリアを訪問して、長野市長と山ノ内町長と共に観光PRをしてまいりました。今回の訪問は、白馬や野沢温泉といった世界ブランドのスキーリゾートだけでなく、それに付随した信州の冬の観光をPRしていこうと長野県観光機構からの要請を受けて、松本市と長野市が参加しました。地元の旅行業界メディアのインタビュー、BtoB商談会、そして現地の旅行会社や航空会社の支店長などへのセールスを行い、最終日の25日にはsnow travel expoという、世界から100ブースが出展する大きなスノー関連イベントに参加しました。松本市としては、白馬や野沢温泉といったスキー場に滞在をするオーストラリアの皆さんに、滞在中に松本市の歴史文化や食文化を堪能していただくことを提案しました。
一連の滞在を通じて、改めて白馬、野沢温泉を頂点とした日本のパウダースノーの人気の高さを実感するとともに、一方で白馬や野沢温泉を体験した人たちが、それ以外にも目を向けていくという動きも感じました。やはり、白馬が混雑しているということで、混雑していないスキー場が松本市にあるのか、あるいはスキーをしない家族も楽しめるのかといったご質問を受けました。改めて、こうしたリゾート地へのアクセスや宿泊先の充実、それに向けた情報提供を積極的に行えば、日本の屋根と言われる信州が、北海道と並ぶスノーリゾート・山岳リゾートとしての魅力を持っていること感じました。
【資料2 松本市・長野市・山ノ内町合同トップセールスinオーストラリア 長期滞在観光の促進に手応え】
【市長】
少しオーストラリアについて述べさせていただきます。オーストラリアは現在人口が2700万人を超えています。2000万人を数えたのが今から20年前の2004年で、この間人口が700万人増えて、2030年には3000万人に上る見通しが持たれています。出生率は1.63とそれほど高くないのですが、中国系、インド系の皆さんを中心にして多くの移民を受け入れながら、この人口構造を維持している国です。
昨年、オーストラリアから日本を訪れた方は92万人を超え、日本政府観光局としては、今年の2025年は100万人を超えるという見通しを持っています。特に12月から1月にかけては、オーストラリアは2カ月近く学校が休みになるため、この大型ホリディを日本で過ごすことが浸透して、さらに広がりを見せる可能性があります。また、日本とは航空機で9時間の距離ですが、一方で時差が1時間しかありません。オーストラリアの皆さんは国内移動もほとんど航空機なので、日本への移動についても抵抗感はないということでした。
【資料3 松本市・長野市・山ノ内町合同トップセールスinオーストラリア 長期滞在観光の促進に手応え】
【市長】
オーストラリアの皆さんの、滞在中の1人当たりの旅行支出額は40万円に上ぼります。平均泊数も13.7泊で、訪日されるオーストラリアの皆さんのほぼ半数は14日間以上滞在するというデータがあります。他の国々の方よりもどのようなところに旅行消費をされているか比較しますと、宿泊、飲食、体験型のツアーや酒類への消費傾向が強いことが伺えます。
昨年の冬3カ月間に長野県内を訪れた外国人の方の中で言えば、台湾に次ぎ、香港と並んで2番目ぐらいの方々がオーストラリアから訪れています。大きなインバウンド市場であり、松本市として冬場はもちろんですが、グリーンシーズンも含めて、長野市とも連携を深めて、信州スキーリゾートやオーストラリアの市場の開拓に努めていきたいと思っています。また、これはオーストラリアに限らず、インバウンド需要の可能性をさらに追求していきたいと考えています。
【資料4 ザルツブルク州副知事らと市長が会談 オーストリア”ザルツブルク音楽祭”に招待状】
【市長】
次に、オーストリアのザルツブルク州との会談について報告いたします。26日の朝に日本に戻り、その足で大阪に向かい大阪・関西万博のオーストリア館で、ザルツブルク州のシュテファン・シュネル州副知事、そしてザルツブルク音楽祭のクリスティーナ・ハマー音楽祭総裁と会談しました。これは州知事からの親書を踏まえて行ったものです。事前にオーストリア館を視察しましたが「未来を作曲する」というテーマで、音楽を軸に歴史や最先端の技術を融合するような展示が行われていました。シュネル副知事とは、音楽とアルプスという共通の価値観を有する都市同士、交流を深めていくことの意義を伝え、私としてもその重要性を確認しました。
ザルツブルク音楽祭は世界三大音楽祭の一つとして知られており、100年を超える歴史を持ち、カラヤンが非常に力を入れて今の大きな音楽祭に発展させたと言われています。人口15万の都市に、開催期間中1カ月半で24万人以上の皆さんが来場する音楽祭です。このザルツブルク音楽祭と、小澤征爾総監督が創設したセイジ・オザワ松本フェスティバルの連携もぜひ考えていきましょうというお話がありました。そして、今年の7月にオープニングセレモニーが行われる音楽祭へ、市長を招きたいという招待状をいただきました。
この会談の前には、先週21日に松本市でザルツブルク合唱団が公演をして、報道もされたモーツァルト愛用の高価なバイオリンが展示され、大勢の市民の皆さんが来場したという経緯もありました。具体的にどのような交流を行っていくかについては、これから意見交換を重ねながら進めていきたいと考えています。
【資料5 楽しみながら健康づくりを 松本ヘルス・ラボでポイント制度】
【市長】
3点目は、松本ヘルス・ラボの新たな取り組みについてです。松本ヘルス・ラボは、市民の健康増進とヘルスケア産業の創出を支援することを目的に設立されました。市民と企業をつなぐ健康フィールドとして、市民の皆さんは会員登録をしていただくと、健康情報の配信や、健康プログラム・セミナー、イベントに参加できます。また、企業サイドからは市民会員をモニターとして、商品開発などに活用するという仕組みです。
会員数は、令和3年度からスマホアプリを導入して、無料会員を基本とした仕組みに変えて、現在8000人余りに上っています。今年度中には1万人を目標としており、これを見据えて新たにポイント制度をスタートします。
【資料6 楽しみながら健康づくりを 松本ヘルス・ラボでポイント制度】
【市長】
6月1日からスタートするポイント制度は、ヘルス事業に参加してポイントを貯めていただくと、さまざまなギフトを提供するものです。会員登録をされていない方は、公式ラインを通じて会員登録していただきます。会員登録後に1000ポイントを獲得していただき、その後、モニター調査や健康セミナー、イベント参加などでポイントを提供させていただきます。そして、貯めたポイントは1口1000ポイントで年度末に抽選を行い、地場産品などを提供させていただく予定です。また、3000ポイントに到達すると、もれなく電子マネー500円分を提供させていただくという仕組みです。
このヘルス・ラボにつきましては、市民の皆さんの会員登録が増える、また、子どもから若者、高齢者と幅広い皆さんが登録することで、企業がモニター調査を行うテストフィールドとして、ヘルス・ラボを活用する動機付けを高めることにつながります。大勢の市民の皆さんにこのポイント制度を活用していただき、ヘルス・ラボを通じた健康づくりを進めていただきたいと思います。
【資料7 まちづくりの基本理念の実現に向けて 第12次基本計画を策定します】
【市長】
最後に、第12次基本計画の策定について申しあげます。基本構想2030まちづくりの基本理念を定めた基本構想に基づいて、5年ごとの基本計画を策定しています。後半5年間の基本計画である第12次基本計画につきまして、昨年度中に基礎調査や市民アンケート、#松本ロダン談会話と題した意見募集などを実施しました。そして、令和7年度に素案を作成して協議を行い、来年3月には第12次基本計画を策定する予定です。
【資料8 松本「シンカ」推進会議 委員(20名)】
【市長】
この一連のプロセスに参加していただく市民会議のメンバーにつきましては、これまで松本「シンカ」推進会議として、18人の委員で構成されていた会議を、新たな専門分野を設定するなどして委員を20人に増やし、今回の基本計画の策定に関わっていただきます。メンバーは各分野における有識者、あるいは活躍されている方々で、若い世代、女性を積極的に選出しました。男女比で女性が35%で、20代から40代の委員が35%です。いずれも従来の22%から増やしています。資料8の下にお示しした方々が20人のメンバーです。
私からは以上です。
【記者】
オーストリアとの交流についてお伺いいたします。ザルツブルク音楽祭に招待状をいただいたということですが、市長はザルツブルク音楽祭に行かれるのでしょうか。
【市長】
26日に正式に招待状をいただきましたが、7月26日に現地で開催されるオープニングセレモニーに、参加していただきたいという内容の招待状でした。今のところ日程調整すれば訪問できることを確認しましたので、今後、議会の皆さんとも調整を図り、可能であれば現地を訪れて参加したいと考えています。
【記者】
逆に、松本市の誇る音楽祭OMFに招待を出されたのでしょうか。
【市長】
現段階では、特にそうした予定はありません。今後、お伺いさせていただき、まだ具体的にどなたと会談を設定できるか分かりませんが、さまざまな意見交換を通じて、両都市の友好交流あるいは音楽祭同士の連携協力のあり方を、模索していきたいと思っております。
【記者】
今OMFのお話がありましたが、前回の会見でOMF東京公演の中止についてお伺いしたところ、協賛金が足りなかったというご説明がありました。額自体がかなり届いていないということで、本来、音楽祭であれば、例えば文化庁からの助成金を得たり、過去にもOMFで助成金を得ていたということもあり、そのような手法は取れなかったのでしょうか。
【市長】
この件につきましては、繰り返しになりますが、あくまで松本市で公演をすることが実行委員会の本質と考えている中で、イレギュラーな形での東京公演という話を検討することになりましたので、結果的に先週の記者会見でも申しあげたような経緯となりました。文化庁の助成金につきましては、松本公演に当たっても当然模索しましたが、今回は採択となっておりません。申請したものが必ずしも採択になるかどうかは、文化庁側の判断ですので、今年の音楽祭は東京公演とは別に、松本公演について申請をしましたが、採択になりませんでした。
【記者】
昨年も不採択になっていますが、理由は把握されていますでしょうか。
【市長】
まず一番は、松本城などのさまざまな事業を展開するに当たっても、文化庁の予算が極めて採択になりにくい、あるいは補助率が下がっているということがあり、文化庁全体の予算配分の厳しさを松本市としては感じているところです。それが大きな要因ではないかと受け止めております。その上で、理事会でもご意見をいただきましたが、文化庁への働きかけはこれからも続けていく必要があると考えています。
【記者】
仮に文化庁から助成金が取れていたら、東京公演は可能だったのでしょうか。
【市長】
それとは切り離して考えておりました。
【記者】
文化庁から助成金が出ても、あくまで松本公演のために使うというお考えでしょうか。
【市長】
その前提で、この件については進めておりました。
【記者】
東京公演は松本市と直接関係ないかもしれませんが、東京都で公演することによって松本市の名前が東京の人に知れ渡り、東京都や首都圏からの集客に効果があると思います。今、市長はトップセールスをされていますが、OMFのトップセールスということで、多くの人を松本市に呼び込むという面で非常に効果があるのではないでしょうか。その点について、市長はどのような効果があるとお考えですか?
【市長】
おっしゃる通りだと思います。
【記者】
オーストリアの件でお伺いします。副知事との会談は大体どのくらいの時間で、どのような内容だったのかもう少し詳しくお願いします。
【市長】
時間は30分程度です。通訳を介してでありますので、その半分ぐらいの時間でした。あくまで、オーストリアのザルツブルク州と松本市の最初の公式な会談という位置付けでしたので、何か踏み込んだ実務的な話をする場ではありませんでした。ご報告したようなやり取りをさせていただきました。
【記者】
2月の一般質問で、芝山議員からザルツブルクの話が出ておりまして、そのときはまだ民間交流というところで、あまり市が前向に交流するという感じの市長答弁ではなかったと思います。今後、今回の会談を通じて、例えば友好都市などに向けて何か手応えみたいなものは感じられたでしょうか。
【市長】
もともと、松本市の設計会社と関連のあった東京都在住の民間の方が、オーストリアにかつて駐在をしていた経験が長く、その方から始まった話でした。それがどのぐらいザルツブルク州当局と繋がりがあるのか、あるいはザルツブルク州当局がどのぐらいの考えであるのかを、やはり直接確かめる必要があるというのが私の2月議会時点での認識でした。先ほどご報告したような動きと合わせて、州知事から親書をいただき、州知事は来訪されませんでしたが、その代理として副知事と音楽祭の責任者である総裁に直接お目にかかることで、当局としての考えと、大きな意味で交流を進めていこうという考えの確認をする場が、今回の26日だったと認識をして臨みました。それを確認することができ、公式に招待もしていただいたということで、松本市としてザルツブルク州側と一つ公式のルートで、お話をしていくスタートを切れたと考えています。
【記者】
今回はあくまで始まりというところでしょうか。
【市長】
そうです。
【記者】
オーストラリアのトップセールスについてお伺いします。市長は英語でスピーチも披露されたということですが、どんなお話をされたのでしょうか。
【市長】
松本市のスキー以外の魅力をお伝えする場だと思って臨みましたので、松本城や旧開智学校校舎という歴史文化遺産、草間彌生さんの作品を展示している松本市美術館、そして、美しい水や空気の下で生み出されている食の魅力を、映像と共にお伝えしました。
このsnow travel expoは、世界の中で自分たちのリゾートのPRをして、大勢の人を呼び込もうというものが主な目的のイベントで、スキー関連以外という意味でいけば、私や荻原市長が行った長野市・松本市のブースは、少し毛色の違うものでした。一方で、そのブースでのやり取りやプレゼンをする中で、スキー以外の楽しみ方への潜在的需要もかなりあると、私達は手応えとして受けたところであります。荻原市長と平澤町長とは、この広域的な繋がりをこれからも発展させて、一つの起点としてやっていこうという話を現地でさせていただきました。
【記者】
食で言うとどういうものをPRしましたか。
【市長】
松本市で典型的な蕎麦であり、あるいはB級からポピュラーになってきた山賊焼き、果物、そして先ほどデータでお示しさせていただきましたが、オーストラリアは酒の購入消費額が高いということで、地ビールやクラフトビール、ワイン、日本酒といったものを情報として提示させていただきました。
【記者】
スノートラベルというところで言うと、やはり白馬や野沢温泉に比べて松本市の認知度はまだまだだと思うのですが、実感としてはどうでしょうか。
【市長】
あまりにも白馬、野沢温泉は突出しているなと思いました。例えば、我々から見ると志賀高原もそれに並ぶイメージがありますが、かなりそこの知名度には差があり、また、日本国内においても白馬、野沢温泉は特別なステータスを持っているということを感じました。一方で先ほども触れましたが、1回行ってあまりにも混んでいるので、次は行きたくないとおっしゃる方がいたのも事実でして、松本市内の乗鞍スキー場などを、次の選択肢に持って行ける可能性を我々は考えていく必要があると思いました。そのためには、外国から来た方々が駅を降りてすぐアクセスできる体制が、どこまで整っているかという二次交通の充実が、情報提供と合わせて欠かせないと感じました。
【記者】
資料1に夏でも涼しい上高地や乗鞍が誘客促進のカギになっているとありますが、今回はスノートラベル、冬季の観光ということで、日本の夏は向こうの冬ですので、スキーを求める人たちとはターゲットが違うのかなと感じます。夏の観光誘客に向けた手応えはいかがでしょうか。
【市長】
オーストラリアからの来訪者に限れば、資料2のグラフにあるように夏場は非常に少ないのが現状です。日本とは季節が逆になっていて、現地の旅行会社や航空会社の支店長などのお話もありましたが、オーストラリアの人たちから見ると日本の夏は非常に暑いという印象、イメージになっています。オーストラリアの夏はカラッとしていて、日本の蒸し暑さに対してあまり良い印象を持っていないということでした。従って、これはオーストラリアの方だけでなく国内の旅行者も含めて、これから気候変動の影響でますます日本の沿岸部の地域が、夏に熱く湿度も高くなると、松本市を始めとした信州の標高の高さ、それ故の湿度の低さや朝晩の相対的な涼しさは、松本市の誘客の軸として考えていく必要があり、その可能性の魅力をもっと認識していく必要があると感じたところです。
【記者】
松本市を訪れる外国人で一番多いのがタイ、次が台湾だと思うのですが、オーストラリアを伸ばしていきたいということでしょうか。
【市長】
もちろん、オーストラリアだけに絞るわけではありません。世界各国からいろいろな方々に来ていただくことが大きな目標です。その中で今回のオーストラリアというのは、先ほども申しあげましたが、松本市にとっての観光、あるいは宿泊業の皆さんにとってまだまだテコ入れが必要な冬の閑散期に、一番来ていただく流れが大きいのがオーストラリアだというところを重視していきたいと、私が現地に行って思ったところです。また、これも先ほどご紹介したように、オーストラリアの皆さんは消費額、支出額が高いので、大勢の皆さんに来ていただくとともに松本市で消費していただくことが、松本市に暮らす人たちの豊かさに繋がっていくということを意識したときに、非常に有望な市場の一つと考えています。
【記者】
ヘルス・ラボのギフトについてお伺いします。金芽米・地場産品などとあるのですが、他にはどのようなギフトを予定されているのでしょうか。
【市長】
現段階でどこまでお話しできますか。
【商工課長】
現時点で考えているのは地場産品などですが、それ以外には、会員には市外の方もいますので、旅行クーポンや電子マネーをギフトにして、2月ごろに皆さんにアナウンスをし、応募していただく予定です。
【記者】
当初は健康に関心が高い高齢者が中心だったのを、幅広い方からビッグデータを集めたいということで、アプリの会員登録を無料にするなど努力されてきたと思うのですが、引き続き若い方のデータも集めたいということでしょうか。また、幅広い世代のデータを集めるための工夫として、ギフトをプレゼントするということでしょうか。
【市長】
今ご指摘のように、当初は紙ベースの登録でしたので、会員の登録人数もなかなか伸びず、また、有料会員でそれで意義のあった部分もありますが、いわゆるビッグデータやモニターに対して有効というには程遠い状況でした。また、高齢の皆さんはもちろんですが、若い世代や現役世代、さらには子供を育てている世代の皆さんに会員になっていただくことで、テストフィールドとしての価値が上がると企業側からもご指摘をいただいておりました。参加していただく企業の数や幅をできるだけ広げていくためにも、会員の人数とともに世代や所属の多様性を広げていくことが、私たちの目指している方向でもあります。それを目指すためのポイント制度ですので、今ご指摘の内容に即したギフトを考えていきたいと思います。また、その上で健康という軸をあまり外さないということも、意識して取り組んでいきたいと思っています。
【記者】
ビッグデータを企業に提供して、将来的に市民の健康づくりを目的とした市の施策に役立てるとご説明がありましたが、現時点で会員数も増えているので、集めたデータが市の健康施策に生かされた例があれば具体的に教えていただきたいです。
【市長】
まだまだだと思います。私が引き継いだこの事業は、商工サイドの視点と、健康福祉サイドの視点の両方がなければならなかったのですが、所管が商工サイドだったり健康福祉サイドの関わり方が弱かった状況が続いておりました。あくまでこれはA面B面両方ないと、会員の皆さんにとって有意義な情報がなければ会員登録する意味がないとなってしまいますので、健康福祉サイドがしっかり関わり情報を提供して行くことが、今私たちとしては庁内的に力を入れているところです。そうしたことを通じながら、今ご指摘のあったように、今度は健康福祉サイドがどういう情報提供をして、そのリアクションに対して市民の健康づくりに生かしていくかという段階に、早く進んでいかなければならないと思っています
【記者】
ヘルス・ラボの関連で確認させていただきます。ギフトに金芽米が入っていますが、最近米不足でなかなか米が手に入らないという状況の中で、来年の3月ですのでまだ状況は分かりませんが、昨今の米不足のことも考えて、金芽米を景品として入れたのでしょうか。
【市長】
今ようやく農林水産大臣が変わり、コメの需給についての動きがどうなるかというのは、多くの皆さんの関心の高いところだと思いますが、このギフトについてはそのことを意識したわけではありません。また、これから半年後どのような需給バランスになっているのかという事も、影響が出てくるかなとも思っています。
【秘書広報室】
以上をもちまして、市長定例記者会見を終了します。
※AIにより文字おこしを行い、編集したものです。実際の発言とは異なる部分があります。